コンテンツマーケティングを行っていると、想定よりもPVが取れなかったり、コンテンツへの送客が思うように行かない時があります。
そんな時は、大なり小なりの改善をおこなう必要がありますが、ここでは今すぐ制作側で見直すことができる基本のポイントを3つご紹介します。
SEOキーワードの選定はサイトボリュームに対して適正か
PV数を獲得していくには、やはりSEOキーワードの意識は欠かせません。しかしSEOキーワードというものは、サイトのボリュームに見合ったものを選定しないと、思うように獲得ができないものです。
わかりやすい例をご紹介すると、できたてのママ向け情報サイトが、主婦層に関心が高いからという理由から「収納テク」や「時短家事」などのビッグキーワードを狙いにいくなどがいい例です。
これらのビッグキーワードは、当然他社も狙っていますので、コンテンツ制作をしてもすぐに上位表示されるのは難しいのが現状です。まずはターゲットを適切に設定し、よりニッチなキーワードで読者の満足度の高いコンテンツ制作から初めていくことが大切です。
企画の段階でズレや違和感をチェックしているか
他社と協業してコンテンツ制作をおこなう場合、企画を自社で立てるか制作会社側で立てるか、場合によって様々あると思います。 企画やアイデアは誰が考案してもよいとは思いますが、良いアイデアも違和感のあるアイデアも、きちんと最終的な戦略にそっているかを確認することが大切です。過去あった事例をご紹介すると、ある女性向け恋愛サイトで「男の本音特集」という企画が立ち上がりました。特集自体は評判もよく一件成功と見たこの施策でしたが、残念ながら最終的なゴール(この時は自社サービスの利用登録)に影響を及ぼすには至りませんでした。
原因を探ると、サイトのメインターゲットは、婚活サービスを利用する20代後半以降の女性だったにもかかわらず、特集記事を読んでいたユーザーは、10代後半〜20代前半の女性がメイン層だったのです。
わかりやすい失敗例ではありますが、こういった問題は実は様々なサイトでおなわれています。
現在のコンテンツ制作のゴールはPV数のアップなのか、顧客獲得なのか、コーポレートイメージの向上なのか。最終的なゴール設定とチェックを記事1つ1つで見直していくことが、何より大切です。
KPIやKGIは適切に設定できているか
コンテンツを運用する際に、KPIやKGIを設定するのは、当然おこなうことだと思います。
しかしサイトのスタートから一定期間がすぎ、日々の運用にばかり目がいっていると、KPIやKGIが適切でないまま、日々の数字に奔走している場合があります。
またKGIを設定したつもりでも、実は適正でなかったということもあります。わかりやすい例をご紹介すると「サイトを通じてお客様満足度を上げる」とか「会社の認知度をアップさせる」といったKGIは、測定が難しいことから適正とはいえません。
またコンテンツマーケティングの目的が、運用の途中で若干変化していくこともあるでしょう。日々の業務にかかりきりだと忘れがちになるものですが、ぜひ制作チームでの意思疎通を定期的に図り、質のよいコンテンツ制作をしていきましょう。
コンテンツマーケティングには、初歩的なものから高度な専門知識が必要なものまで様々です。しかし、多くの企業様が、実はコンテンツ制作における基本を忙しさの中でおろそかにしがちな現状があります。
ぜひ基本の3点を見直し、より質の高いコンテンツ制作を目指しましょう。