2018/05/08

メディアにおけるターゲット設定の失敗例3選

個人ブログでもオウンドメディアでも、ターゲットを設定してから制作をおこなうのは基本中の基本です。
でも意外と、「読者を設定する」ということは意識できていても、細かく決めすぎていたり、ざっくりとしたイメージで進んでいたりと、効果的なターゲティングができていない場合があります。
ターゲット設定は正解がなく目に見えないものではあるのですが、今回は過去弊社が見かけたミス事例を元に、3つほどご紹介します。

ありがちなターゲティングミス

企業ビジョンをそのままターゲットにしている

オウンドメディアの運用目的の1つに、コーポレートイメージの向上を掲げる企業様は多いものです。
そのため企業が目指すビジョンをそのままメディアのターゲットに置き換え、運用を行っているサイトを時々見かけます。

例えば「企業活動を通して、お客様の美容と健康に一生涯寄り添う」というようなコーポレートビジョンを持った企業があったとします。 その企業がメディアを立ち上げた際「美容と健康に一生寄り添える情報を提供する」をメディアの最終ゴールとして、想定ユーザーを「10年先も使える美容健康情報を求めている人」と設定するのが、ビジョンをそのままターゲットに当てはめている例です(あくまでも参考例ですので、実際の企業様を示唆しているものではありません)。
この場合10年先も使える美容・健康情報を伝えていく活動はすばらしいのですが、20代が求める長く使える情報と、40代が求める長く使える美容健康情報は大きく異なります。
一見すると想定読者の設定としては適切かもしれませんが、実はターゲティングが大雑把すぎて、コンテンツ制作の方向性に影響が出てしまう可能性があります。

細かくバラバラに決めすぎている

ユーザーをざっくり決めすぎるのが問題だからと、細かく決めすぎてしまうのも、やり方次第では問題が生じます。
あるサイトでは、記事のカテゴリごとに想定読者を細かく決めていたのですが、それぞれの読者設定が細かすぎて、結局カテゴリごとの記事の方向性やテイストがバラバラになっていたという事例もあります。
複数の想定読者を設定するのは正解ではありますが、あまりに想定ターゲットがそれぞれ違うと、記事のテイストがバラけ、サイトの回遊率ダウンにもつながりますので注意しましょう。

拾えていないターゲットが実はいるかも

「ターゲットは30代前半〜40代前半のゴシップ記事に感度の高い女性」そう設定し、運用をしていたあるサイトがありました。しかし運用をしていくと、想定していたターゲットに訴求はしているものの、特定のコンテンツにだけ40代以降の男性ユーザーからの反響があるコトが明らかになりました。

この場合男性ユーザーを過度に意識する必要はありませんが、戦略を見直す際に、一定数ある男性ユーザーの反響の原因がどこにあるのか、またそのコンテンツは元々の想定ターゲット(女性)に訴求しているのか、しっかりと把握しなくてはいけません。
状況を確認した上で、反響があったコンテンツを拡充させるのか減らすのか判断し、適切な対応としていきましょう。
ちなみにこの事例の場合、男性読者に反響が大きかった記事を分析すると、メインターゲットの女性からの反響もあったことと、反響の理由が特定の「あおりワード」が入っていたためという仮説までが分析の結果わかり、対応今後のコンテンツ制作に活かすことができました。

ターゲット設定は決めるだけ。

シンプルにやれることはこれだけなのですが、正しく決めるということが実は難しく、そして制作に日々関わり続ける人ほど、正しさがぼやけて見えなくなりがちです。そんなときはサイトを冷静な目で見られる第三者を交えながら、コンテンツの向上を図っていきましょう。

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